HOME PROFILE GALLERY ESSAY&GALLERY SHOP AQUARIUM ATELIER LINKS GUEST SHEET
Aquarium

 AQUA INFORMATION | MY AQUARIUM


AquaInformation
1 2 3 4 5 6

水環境とバクテリアのしくみ

自然界の水の話

魚が住みやすい水とは

魚にとっての「水」は私たちにとっての「空気」のようなもので、生きていく上で大変重要なものです。空気が汚れていては、人間は息苦しくなってしまいます。魚も同じように水が汚れていては生きていけません。ですから魚に合った水を作ってあげることが大切です。では、魚に合った水とは、どんな水なのでしょう?

魚が必要とするのは、湖沼や河川の水、地下水や雨水といった自然の水です。なぜならここにはバクテリアなどの微生物や、ミネラルがたくさん含まれているからです。詳しく説明すると、水中の微生物の働きによってフンやゴミが分解され、魚が生活しやすい環境が自然のうちに保たれるのです。そして魚たちを水槽で飼う時も、この“自然な水”と同じ状態を作ってあげることが必要となります。

ホームページにこられた方の中で、熱帯魚に興味を持たれた方のために、アクアリウム入門コーナーを作りました。これは私が以前、(株)ニッソーさんの依頼により作ったものですが、今回はその中から抜粋して紹介します。

地域によっても水質は違う

川を流れる水はいったいどこからくるのか、もう一度思い出して下さい。まず、雲の上で水蒸気が氷の結晶になり、それらが溶けて雨になります。
地上へ降った雨は、高いところから海をめざして、地下水や川の水となって流れます。
こうした水の流れの過程で、たとえば雨が多く植物の多い熱帯雨林型の地域と、雨が少なく植物も少ない砂漠型の地域では、河川や湖沼の水質に違いが出てきます。ですから魚が住んでいた場所によって「飼育水」が違うのです。


バクテリアの働き(硝化サイクル)

バクテリアは水のお掃除屋さん

地球上のあらゆるところで活動しているバクテリアですが、水槽の中では「ろかバクテリア」として、重要な働きをします。ろかバクテリアは大きく分けて2種類。ひとつはエサの食べ残しやフンなどから出る魚に、有害なアンモニアを亜硝酸に変える『亜硝酸バクテリア』で、もうひとつはさらに害のな少ない硝酸塩に変える『硝酸バクテリア』です。これらは水槽の水をきれいにしてくれるため、魚にとっては欠かせないものなのです。
「ろかバクテリア」はフィルターの中のろか材に多く繁殖するので、新しく水槽をセットした時には、この「ろかバクテリア」が繁殖するまで約一ヶ月ぐらいは魚やエサを少なめにして下さい。また、フィルターを洗う時は、少しだけ洗わない「ろか材」を残しておくと、必要な「ろかバクテリア」を繁殖させるために、水物語シリーズの「生きたバクテリア液」等を使えばより効果的です。


次のページへ 

玉神輝美のサイン